2017.02.14

映画の中のニューヨーク・シティ

ニューヨークには映画の舞台となった場所が多すぎると思うくらいたくさんあります。おかげでこの素敵な街の散策が、よりいっそう特別ものになります。映画の舞台にならなかったら、 博物館はただの博物館、カフェはただのカフェにすぎなかったのですから。
お気に入りの映画でその場面を見ておくと、実際にその「馴染みのある」場所を訪ねた時、まるで「慣れ親しんだ」所にいるかのように感じられます。
「ティファニーで朝食を」に登場する、魅力あふれるオードリー・ヘプバーンのティファニーでの場面や、エンパイアステートビルにキングコングが登る光景シーンを知らない人はいないでしょう。
どんなジャンルの映画が好みであってもニューヨークは期待を裏切ることがありません。「忍者タートルズ」から「カリートの道」まで、テレビドラマなら「フレンズ」から最近の「ママと恋に落ちるまで」など、映画監督たちはいつもニューヨークを撮影場所として選んできました。

映画のテーマで絞り込んでガイド付きツアーを企画する会社もありますが、正直に言いますと、私たちのように自分で巡るほうがおすすめです。地図に行きたい場所の印を付け、それを持って自分たちだけで行くのです。撮影場所を自分で見付けるのは楽しいですよ! ただ、ニューヨークが誇る象徴的な建物は非常に多く、自分の力だけで映画やドラマのロケ地を回るのはそれほど簡単なことではないかもしれません。ですから、見たい場所を選ぶ必要があります。自分だけのリストを作るのもいいですが、私のお気に入りのスポットをいくつかご紹介しましょう。
長年慣れ親しんだニューヨークで、私はエンパイアステートビル、自由の女神像、ロックフェラーセンター、その他数多くの有名な観光地を日常的に目にしており、もはやそこにあるのを意識することがないほどです。映画やドラマのエピソードに何千回も出てくる有名なスポットではありますが、今回は別の場所をご紹介したいと思います。

子供の頃の私のお気に入りの映画のひとつは「ゴーストバスターズ」でした。科学者たちが超常現象を見付け出し、幽霊退治を行うというストーリーは皆さんご存知のことと思います。
映画に出てくる架空のゴーストバスターズ本部、フック・アンド・ラダー署はロウアー・マンハッタンの、細かくいうとトライベッカにあります。この建物は、80年代以前は実際に消防署として使用されていました。今ではゴーストバスターズのファンたちが訪れて「敬意を表する」「メッカ」となっています。消防署の前の歩道にはゴーストバスターズのロゴマークが今でも残っているのですが、自撮りにぴったりのスポットです。この地を訪れた時、私も我慢できずに自撮りしました。
また、5番街には見事なボザール様式のニューヨーク公共図書館があります。この図書館もゴーストバスターズの撮影が行われた場所ですが、映画を観ていない人もぜひ訪れてみてください。貴重な書物のコレクションが所蔵されているだけでなく、木造の閲覧室は集中して勉強したり、ただ慌ただしい外の喧騒から逃れて休憩をするのにもぴったりのスポットなのです。

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ニューヨークのアメリカ自然史博物館は、児童やあらゆる年代の学生、動物学に興味のある人たちに人気の博物館です(私もその一人で、年間パスを持っています)。この博物館は、ベン・スティラー主演の人気映画「ナイトミュージアム」が公開されて以来、さらに有名になりました。博物館内部はロサンゼルスのスタジオで完全に再現されたのですが、屋外シーンは全て博物館の目の前で撮影されました。常設展や面白そうな特別展を見に一歩足を踏み入れると、博物館の中の様子や展示物までもが、映画の中で忠実に再現されていることにお気付きになるでしょう(メインホールの大きなティラノサウルスなどがそうです)。

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私のように子供向け映画やアニメが好きな方でしたら、セントラル・パークやその周辺で撮影された場面がたくさんあることにお気付きではないでしょうか。
映画「魔法にかけられて」(おとぎ話のお姫様が突如現実世界に追放され、ニューヨークに行き着くというミュージカル映画)の有名なシーンのひとつが撮影されたのは、セントラル・パークにある恐らく最も有名な噴水、湖畔のベセスダ噴水前です。映画を観たことのある方なら、この意味がお分かりでしょう。この噴水の周りに人がたくさん集まってきて、皆がお姫様と一緒に歌うという長く色鮮やかなシーンです。
私はアニメーション映画「マダガスカル」が大好きなので、ニューヨークに移り住んだ頃は、セントラル・パーク動物園に興味津々でした。もし行くことがあれば、美しい音を奏でる時計(映画にも登場します)と猿の檻を見逃さないでください。思ったよりもかなり小さくてライオンのアレックスが見付けられず落胆しそうになりましたが、それでもやっぱりこの動物園は私にとって必見の場所でしたし、ニューヨーカーなら皆一度は来ている動物園です。

恋愛映画「セレンディピティ」は信じる心と偶然の間で揺れるラブ・ストーリーです。主人公の二人はデパートで偶然出会い、近くのカフェ「セレンディピティ3」でお茶をするのですが、まさにこのカフェで二人の恋が始まるのです。
このカフェはアッパー・マンハッタンにある地元の人気店で、特に土曜日のブランチが人気です。あまりにも人気で、席を見付けるのは至難の業。テーブルにつくまで2時間は待たなければなりませんが、(待つ気力と時間があれば)その価値はあります。というのも、この店の「フローズン・ホット・チョコレート」というメニューが通常のチョコレートアイスのミルクシェークのようですが、それよりもさらに美味しい絶品なのです(映画の中で主役の二人がオーダーしたのが、まさにこのフローズン・ホット・チョコレート。言うまでもなく一番人気のメニューです)。
とても可愛らしいカフェで、天井にはティファニーのおしゃれなシャンデリア、棚という棚には面白い小物が飾られており、まるで不思議の国のアリスに出てくるうさぎの穴に迷い込んだかのような気分になります。
「セレンディピティ3」はただのカフェではなく、変わった雑貨も買える小売店でもあります。
私の「セレンディピティ」なニューヨーク散策の締めくくりは、セントラル・パークです。具体的にはパーク内のスケートリンクで、ここは間違いなくロマンチックな場所です。冬季のみのオープンで、スケートを滑りながらニューヨークの街並みの景色を楽しむことができる絶好のスポットです。

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「ホーム・アローン2」やトム・ハンクス主演の「ビッグ」など、多くの映画に出てくる「FAOシュワルツ」は、ニューヨークで最も古いおもちゃの名店です。ずっと行きたいと思っていたのですが、残念なことに、皆に愛され続けたこの店は2015年に閉店してしまいました。誰でも弾くことができた巨大ピアノは、幸運にもそれを弾いたことのあるたくさんの人たちや、映画を観てそれを思い起す人たちの心に残り続けることでしょう。

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「セックス・アンド・ザ・シティ」は私個人的には観ていないのですが、これもまたニューヨークを舞台とする大人気ドラマです。ドラマの中に出てくるバーやレストランは簡単に見付けることができます(私の友人は全エピソードを覚えており、時折一緒に出掛けると「ここもあそこもキャリーが友達とたむろしていた場所…」と指をさして教えてくれるほどです)。

もうお分かりですね。ここニューヨークでは、楽しい機会は尽きないと言えるでしょう。