2017.01.30

冬の花

私はドイツに来てから冬になると わくわくすることがある。
それは、ドイツは日本同様寒い冬があり、四季がある。この寒い冬があることで桜や梅などの木が育つため(南国の暑い国では大きな奇抜な花や葉っぱが多く、枝ものが少ない)、秋には少ない枝ものが冬になると一斉に花屋に並ぶためどれを生けようか心が弾む。

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「雲竜柳(うんりゅうやなぎ)」はうにゅうにゅしていて、字のごとく、竜が雲に登っていくよう。雲竜柳をボリュームがでるので、大きくお花を生けたい時に貫禄があり大活躍する。

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写真右側より、なんといっても「桜」は日本の代表花であるから嬉しい。自然が作った木の枝は同じものがなく、枝の剪定の仕方で表情が変わる。どの枝をメインに持って来て、どの枝を添えるかを考えながら、開花するまで楽しみに待つ。お部屋の中で花見ができるのは最高の贅沢であると日本人は考える。

写真真ん中の石化柳は一本一本個性があり、その動きをみながら空間をどのように演出するかを考える楽しみは、私のドイツでの生活に活気を与える。難度が高いほど、上手く行ったときの喜びは大きい。

写真左側のねこ柳は白いふさふさの猫のような毛がついていて、何本か段差をつけてこの時期のお花を飾るととても可愛い。

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2017年1月21日、デュッセルドルフ周辺在住の日本語を第二外国語とする子供達が通うバイリンガル補習校の新年会では舞台装飾を文化部として手がけさせていただいた。舞台では子供達の出し物に加え、着物ショー、お琴演奏ととても豪華なステージとなった。その後、ビュッフェ、お雑煮、カレーライスなどの日本食に加え、子供達にはスタンプラリー(お琴、羽子板、書道、マンガ、かるた、福笑い、おもちゃ作りなど)が用意され、ドイツで日本のお正月を満喫することができた。

このように日本の文化を通じて独日文化交流ができる素晴らしさを海外に出てつくづく思う。お琴は美しい音色でお客様の心に響き、華道は花を通じて四季を感じ、着物は優美さで人々を魅了し、日本食は味覚で心を満たした。
現地に住む子供達が日本人としてのアイデンティティーを見つけ、将来この記憶が子供達の心に温かい思い出となることを心より願う。

宗教問題のテロで恐怖にさらされる世の中、宗教に関係なく、世界が平和になるように日本人として「日本文化」 という喜びを広めていきたいと思う気持ちが強くなる今日この頃である。

そして、ドイツのクリスマスには赤いポインセチアやアマリリスが大変ポピュラーであるが、寒い冬でもお庭で咲く上品な「ウインターローズ」は、春が訪れるまで優しく微笑みかけてくれるので大好きな花の一つである。

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