2016.12.26

チューブとダブルデッカーバス 

ロンドンを訪れたことがあってもなくても、だれでもイギリスの首都のシンボルで 知っているものがいくつかあるはずです。
例えば、ビック・ベンや赤い電話ボックス、山高帽をかぶり傘を手に歩くビジネスマンといったもののほかに、ダブルデッカーバスがあります。ダブルデッカーバスに乗車すると(ラッキーにも2階の席に座れれば)、一味ちがった街の景色を楽しめます。

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しかしロンドンでも最近は、こうしたオールドスタイルのバスが姿を消しつつあり、ロンドン中心街の、特に観光ルートだけでしか使われていないのが現状で、それに代わって1階建てを主流とした新型バスが多く登場してきています。
もちろんダブルデッカーバスは交通手段のひとつに過ぎないのですが、ロンドン子にとってはそれをはるかに超えた意味を持つものなのです!
現在、ダブルデッカーバスの多くは民間企業の所有で、プライベートなイベントに利用されています。
例えば結婚パーティー用にレンタルすると、制服に身をつつんだプロのドライバーがカップルとゲストを市内の観光ルートを巡る旅に連れて行ってくれて、車内では音楽をかけて、ドリンク片手にパーティーを楽しむことができます。また、この古いバスを数時間借りて誕生日パーティーをしたり、独身最後の夜を楽しむヘン・パーティーやスタッグ・パーティーをしたりするのが最新トレンドのひとつです。実際このバスの利用法は様々で、例えば、テーマ・パーティーを企画して友達を自宅に迎えに行きびっくりさせたりすることもできます(私もいつかやってみたいと思っています)。
このパッケージに追加できるオプションとして、カラオケや特注ケーキ、プロのDJ、シャンパンなどをはじめとする楽しいアメニティも揃っています。
以前、このバスをバンドで借りて、観客を乗せてトラベル・コンサートをしたというミュージシャンに会ったことがありますが、注目を集めるのにとても素敵な方法ですよね!

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ロンドンの地下鉄は世界最古の地下鉄で、地元では親しみをこめて「チューブ」と呼ばれています。
ロンドンの駅では「ギャップに注意!」という大きなアナウンスを耳にします。これは、電車とホームの間に本当に「ギャップ(隙間)」があるので、車両を乗り降りする際に注意するよう乗客に呼びかけているのです。

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ロンドン市内の各所にある地下鉄駅を見つけるには、あるシンボルを目印にします。これは「横棒と丸」と呼ばれている、非常にわかりやすいマークです。
その他のロンドン地下鉄の特徴としては、路線図があります。ロンドンの地下鉄路線図は画期的な発明で、路線を色分けする手法は考案された当時、独創的なアイデアでした。このおかげで地元の人でなくても広いロンドン市内の地下鉄を使いこなせるようになりました。
チューブの駅は昔のままのものも多くありますが、最新の建築・工学技術により改築・新設された駅もあります。

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ここで最新ニュースをお伝えしましょう。ロンドンのチューブはついに、年中無休の24時間運行を開始しました!
その初運行は今年2016年8月20日で、その週末にロンドンでの地下鉄夜間乗車が初めて実現しました。
新たに実施されたこのスケジュールは全路線には適用されておらず、広域にわたるロンドン地下鉄網の主要路線のみで実施されています。
この「ナイト・チューブ革命」は前ロンドン市長ボリス・ジョンソン氏が強く支持していたもので、1年前に開始されるはずでしたが、安全性と報酬の改善を要求する地下鉄の労働者との激しい対立やデモが原因で延期されていました。
でも、観光客や私のようなパーティー好きにとっては、地下鉄の夜間運行はとてもいいニュースですよ! 今やロンドンはニューヨークにも引けを取っていません。

ロンドンのチューブでは、驚くような光景が見られます。
通勤者や学生、アーティストなどのあらゆるジャンルの人々が毎日地下鉄を利用しているので、人間観察には最高の場所でしょう。
また、チューブでは「No trousers subway ride(ズボンなしで地下鉄に乗ろう)」という毎年開催されるイベントがあります。このイベントではズボンをはかずに地下鉄に乗りながら、なにも変わったことがないかのように普通に振舞うのです。今では世界各国の地下鉄で毎年開催されていますが、元々はここが発祥の地なのです。
この「No trousers subway ride」などの車内で行われるテーマ性のあるコスチュームパーティーは、公共交通機関当局が企画しているのではなく、フラッシュモブのイベントプロモーターたちが企画・宣伝を行っており、ソーシャルメディアを利用して好奇心旺盛な人々を惹きつけています。
さあ、あなたもロンドンの乗り物を楽しんでみませんか?