2017.04.20

週末旅行はスターリングへ

スターリングはエディンバーガー(この面白いネーミングはエディンバラに住む人を指す私の 造語です。気に入っていただけましたか?)に人気の週末のお出かけスポットです。ローマ時代から常に戦略的拠点として利用され、当初はいくつかの砦を備えた要塞基地にすぎませんでしたが、時代が変わると王族の住居としても使われていました。街が作られたのは中世ですが、現在ある建物はほとんどすべて建て直されたものです。
古い時代の魅力を伝えてくれる名所がいくつもあることと、特にスコットランド独立の勇士、ウィリアム・ウォレスを描いた有名な映画『ブレイブハート』のおかげで、観光客がよく訪れます。
ツアーガイドの案内でスターリング城と街を散策するコースは2種類あります。私が参加したのはロスリン礼拝堂とウォレス・モニュメントの見学を組み合わせたコースです。

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私はスターリングを訪問してみて、ここで人の定住が始まった時期は石器時代に遡るということを知りました。スターリングはオーキル丘陵の麓という地政学的に優位な場所に位置し、さらにここはローランド地方とハイランド地方(スコットランドの山岳地帯)の境目ともなる場所です。
スターリングはキンカーディン橋が建設されるまではフォース川を横断できる最南端の場所でもありました。この川と橋のおかげで、スターリングは経済的に豊かで有力な街になり、中世には12回もの包囲攻撃に耐え抜くことができました。
この街の港は他国との貿易の要衝で、特にインドとの紅茶貿易やバルト諸国との木材貿易で栄えました。しかし、19世紀に鉄道が開通すると水運交易には陰りが見え始め、鉄橋がさらに下流にまで建設されると船の活躍する余地は激減しました。さて、歴史の勉強はこのくらいでもう十分ですね!

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現在のスターリングは、城やホーリールード教会のようなモニュメントを擁する歴史的な要素と、学生街ならではの豊かな商業的、文化的中心地としての活気を兼ね備えた重要な場所となっています。劇場、映画館、現代美術ギャラリー、ライブ・パフォーマンスの専用スペースのほか、大きなショッピングセンターもあって、周囲の村のショッピングスポットにもなっています。また、観光客にとっては今なおハイランド地方とローランド地方をつなぐ街であり、グラスゴーやエディンバラなどスコットランドの他の主要都市をめぐる際の拠点として多くの人に選ばれています。
実際に訪れてみて特に気に入ったのはスターリング城でした。スコットランドの歴史はスターリング城とともにあります。最初は要塞、その後は王宮や兵舎として利用され、90年代の大がかりな復元を経て最終的に一般公開されるようになりました。スチュアート家の居城で、メアリー・スチュアートの避難所にもなったこの城は、戴冠式や暗殺の舞台になったり、戦時にはイングランド兵やスコットランド兵に包囲されたりもしました。現在は王宮の城壁、宴会場であるグレートホール、ロイヤルチャペル(結婚式やイベント用にレンタル可能)など、この城をくまなく見て回ることができます。

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それではここで、私がこの場所を訪れた目的をみなさんに打ち明けたいと思います。実は来年ここで結婚式を挙げる予定なので、ウエディングチャペルを見に来たのです。
スターリングは神秘的でとてもロマンチックな場所です。歴史ある(血なまぐさい)過去と活気に満ちた現在が絶妙に融合していますからね。
それにしても、スターリングの何がそんなに特別なのでしょうか?
スターリングは人口わずか3万人の街ですが、少なくとも日中は、おそらくエディンバラ以上ににぎわっています。
というのも、「Home of Freedom(自由を勝ち取った地)」とたたえられるスターリングに敬意を表して、スコットランドやイギリス全土から人が集まるため、みんなの合流地点の役割を果たしているのです。さまざまな理由でこの場所を訪れるたくさんの人と出会い、気付いたことがあります。それは、多くのエディンバーガーにとって、ここは忙しい都会の生活から抜け出して一息つきたくなったときに訪れるふるさとだということです。

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