2017.01.17

ロイヤル・ロンドン

イギリスの首都ロンドンは、イングランド最大の都市であり、 ヨーロッパ最大級の町です。
イギリスのEU離脱が正式に決定するまでは、EUで最も人口の多い都市であり、「ロンドナー(ロンドンっ子)」と呼ばれる市民の中には様々な宗教や文化をもつ人々がいます。そのため、世界で最も国際的で多言語な都市の1つであり、都市部では300以上の言語が話されています!
このロンドンっ子を結びつけているのは、ロイヤル・ファミリーです。
ロイヤル・ファミリーはロンドン市民に親しまれ、いつもニュースや大衆紙で注目を浴びています。
ロンドン市内には、ここが君主制の国であることが伺える場所が多く見られます。
例えばまず初めに、ロイヤル・ファミリーの住居であるバッキンガム宮殿が挙げられます。

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バッキンガム宮殿はウェストミンスター地区の中心部にあり、1837年に女王や英国王室の人々の住居および王室庁の事務本部となりました。ここは世界で最古かつ現在も機能している王宮の一つで、700室以上の部屋があり、中には音楽ホールや閣議室、アパート、謁見室などもあります。
現在、大広間は女王と王家の人々が公式訪問客をもてなしたり、セレモニーや公式行事を行うのに利用されており、夏に女王がスコットランドの王家別荘へ避暑に行っている2ヶ月間、一般公開されます。
私は去年の夏、宮殿アパートを見学して、王室の公開コレクションの素晴らしい秘宝を鑑賞しました。その中には、レンブラントやルーベンス、カナレットの絵画やカノーヴァの彫刻、美しいイギリスやフランスのアンティーク家具・陶器などがありました。
バッキンガム宮殿のセキュリティは衛兵が担っていて、建物の正面と周囲を常に監視しています。彼らは普段、伝統的な赤い制服と熊の毛皮でできた山高帽を身に付けています。
宮殿の前庭では、毎日定刻にかの有名な衛兵交代が行われます。この衛兵交代は伝統行事であると同時に華麗な儀式ですので、これを1度も見ずしてロンドンを訪れたとは言えません。
衛兵は、厳選された軍人からなる大部隊に属しています。
衛兵交代の儀式では、新任の衛兵が宮庭前に馬に乗って登場して前任の衛兵と交代し、その傍らで楽隊が軍行進曲やイギリスの人気曲などを演奏します。
衛兵交代にかかる時間は約5分ですが、本当の儀式は広場に馬に乗った衛兵が登場した後に始まり、約40分間続きます。

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そのほか、ロンドン都市部で、美と歴史といった観点から私が特に好きな場所はロンドン塔ですが、実はその名前とは異なり塔ではなく、大宮殿なのです。

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ロンドン塔は、昔は身分の高い人々を収容する監獄であり、公的機能をもつ厳かな場所でしたが、今では混雑した博物館となって、たくさんの人々が「ジュエル・ハウス」を見学しようと整然と並んでいます。ジュエル・ハウスは、ロンドン塔敷地内の古くがっしりとした建物で、ここにイギリス国王の戴冠式で使われた大変貴重な宝飾品が、昼間公開され、夜間は厳重に警備されています。

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イギリス最初の国王はウィリアム征服王(1066年即位)ですので、これらの展示品が11世紀のものだと思われる方もいるかもしれませんが、実は、チャールズ2世が王座に就いた1661年の君主制の復活以来、徐々に増やされていったものなのです。
ここを見学して、このような歴史について初めて知ったのですが、バッキンガム宮殿を訪れてからロイヤル・ファミリーについての興味が増してきたので、もっと勉強しようと思いました。また、みなさんにとっても興味深い内容だと思います。
そこで、私はウェストミンスター寺院を訪れました。これは、ロンドンで最も有名な歴史的建造物の1つで、今まで行った教会の中で最も素晴らしいものでした(私はイタリア出身です!)。 この寺院は、セント・ポール大聖堂に次ぐ、ロンドンで最も重要な礼拝所で、英国王の戴冠式が行われる場所でもあり、偉人のお墓もあります。
ユネスコの世界遺産に登録されており、紀元前にベネディクト派修道院として創建され、ここでウィリアム征服王(イングランド初の統治者と前述しましたが、覚えていますか?)の戴冠式が行われました。
寺院内には、セント・ジョージ礼拝堂があり、現在は第一次世界大戦の戦死者を祀っています。また、国王が戴冠式に座るエドワード王の椅子もあります。

最近では、ウェストミンスター寺院はダイアナ妃とマーガレット王女の葬儀が行われたことで話題になりました。
ここには多くの統治者とその妻たちの墓など、数百基にも及ぶ数のお墓があり、ウィンストン・チャーチルやチャールズ・ダーウィン、イザック・ニュートンなど、イギリスの歴史を刻んだ重要人物もここに葬られています。
詩人のコーナーには、シェークスピアやチャールズ・ディケンズ、ジェーン・オースティン、オスカー・ワイルドなどの英国人作家をしのぶ記念碑が建てられています。
この教会で印象的だったのは、お墓がどれも個性的でまるで芸術作品さながらだったことです。寺院はそれほど大きくありませんが、ものすごい数の墓石や記念碑があるので、文字通り「歴史に浸り」、どの角を曲がったらよいか分からなくなってしまうほどです。
この寺院の入場料は有料で、いつも観光客で溢れていますが、ここに眠る人々に敬意を表するロンドンっ子の姿も見受けられました。