2017.01.24

アフタヌーンティー

今回のブログでは、私が最近体験した伝統的な(そして最近の)イギリスの アフタヌーンティーの「儀式」についてご紹介したいと思います。
このような表現をしたのは、日本では、お茶の儀式は歴史的に重要な伝統文化だということを知っているからです。イギリスではこの慣習はベッドフォード公爵夫人により始められました。19世紀半ば、夫人がベルボワール城を訪問した際、昼食と夕食の合間の時間に空腹に耐えられず、紅茶と一緒に軽食やお菓子などを注文したそうです。
その後、公爵夫人のこの習慣が宮廷内で流行し、長い間、このアフタヌーンティーの慣習は上流階級の人々に限られていました。
今やイギリスでは、この慣習の本来の形は薄れてきましたが、同時により気軽にできる習慣となり、若者の間でも徐々に人気が高まってきています。
以前、初めてガールフレンドがアフタヌーン・ティーに誘ってくれた時、あまり乗り気ではなかったので、私の代わりに誰か女友達を探して行ったらどうかと言ってみたのですが、今考えると、強引に連れて行かれて良かったと思います。だから私はその後2度もアフタヌーンティーに行ったし、雨の日など新しいユニークな紅茶店を見つけたりするようになりました。
私のイギリスの伝統的なアフタヌーンティーに対する見方は、以前は全く異なっていました。私は、ビスケットをつまみながら紅茶を飲み、親類の噂話をしている年配の女性達で溢れる、古風で仰々しいティーハウスを想像していたのです。でも幸いそれが間違いだとわかりました!
街の最新トレンドの店では、アンティーク風のティールームで名高いイングリッシュ・ティーを高級陶器で飲んだり、テーマ性のあるティータイムを過ごしたり、マッドハッター・ティーパーティー(いかれ帽子屋のお茶会)に参加することもできます!
また、創作スナック菓子を食べたり、芸術鑑賞をしたり、読書をしたり、ヴィンテージ服を見繕ったりできるほか、新し物好き向けの隠れ家の雰囲気に浸ったりもできます。
初めてアフタヌーンティーサロンに行ってみると、細かいところまで凝っていてびっくりしますよ。
伝統的な店、高級な店、流行の店のどれを選ぶかによって、また違った雰囲気に浸れます。奇抜な形やデザインをしたティーポットや色々な味のお菓子、美味しいミニケーキ、スコーン、伝統的なキュウリサンド、バターとジャム付きパンなどがたくさん出てくるので、イギリス人はそれを午後のおやつというより、むしろ食事と考えています!
今やロンドンの多くの店では、お代わり可能で席を立たされるプレッシャーがないので、誰でも長話をしながら本物の儀式を楽しく体験できます。

ロンドンにはアフタヌーンティーを楽しめる店が1000店以上ありますが、前述のとおり、最もユニークな店をいくつかご紹介します。

まず初めに行った店は、ややクラシックなティーハウスなのですが、庭の見える大きなガラス窓のある美しい円形部屋の中にあり、どのテーブルからも心休まる景色が見渡せます。
そこでは初め、紅茶に古くなったビスケットでも添えられて出てくるかと思っていたのですが、そうではなくて、スモークサーモンのタルトレットやサクサクのキャラメルクッキー、ココナッツ菓子、そして私の好物のマンゴーとチリペッパー入りミニ・チーズケーキなどのご馳走が山ほど盛られたトレイが出てきました!

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一方、私のガールフレンドが堪能した紅茶体験は、バークレーホテルの「プレタポルテ」です。
この「プレタポルテ」という名は、ファッションのプレタポルテにちなんでいて、出されるお菓子はすべて、ロンドン・ファッション・ウィークに出品されたコレクションをテーマにしています。
お皿の上には有名なブランド服を見立てたお菓子が乗っていて、ハイヒールの形をしたビスケットやマジパンでできた財布を食べられるのです。
当然ながら、この店は街の流行に敏感な女性達にとても人気があり、私のガールフレンドもこの店にすっかり惚れ込んでいます!

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最近私たちが訪れた店は、サンダーソン・ホテルの「不思議な国のアリス」をテーマにしたティーハウスです。私たちは二人ともルイス・キャロル著のこの物語が好きなので、わくわくしながらその店を訪れました。そして、時計やメリーゴーランド、鳥かごで飾られたカラフルでモダンな部屋に足を踏み入れたとたん、異次元に迷い込んだような気分になりました。
ここではメニューが「アリス」の古本の中に隠されていて、紅茶はクイーンとトランプの装飾が施されたティーポットに入って出てきました。


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私は紅茶よりもコーヒー派なのですが、これらの店では本当に紅茶のメニューの幅がとても広いですよ。クラシックなアールグレイからスミレまで、さらにホットチリペッパーや甘草、セージ、ベルガモットなど、ありとあらゆるフレーバーをいつでも「アラカルト」で注文できます。